債券と銀行預金を比較
債券と銀行の定期預金を比較すると、一般的に下記のような違いがあります
発行者
- 債券
-
世界中の政府、国際機関、公的機関、銀行、企業
- 世界銀行(AAA/Aaa)
- 欧州復興開発銀行(AAA/Aaa)
- 豪・コモンウェルス銀(AA-/Aa2)など
- 定期預金
-
国内の銀行
- 三菱東京UFJ銀行(A+/Aa3)
- みずほ銀行(A+/A1)
- 三井住友銀行(A+/Aa3)、など
販売者
- 債券
- 証券会社および指定された金融取引業者
- 定期預金
- 国内の銀行
- 定期預金(外貨)
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通貨数
- 債券
- 15-20通貨程度
- 定期預金(円)
- 1通貨(日本円のみ)
- 定期預金(外貨)
- 5-10通貨
満期
- 債券
- 3ヶ月~30年
- 定期預金(円)
- 1年~10年
- 定期預金(外貨)
- 1ヶ月~1年
投資金額
- 債券
- 一般的に50~100万円単位
- 定期預金
- ごく少額から可能
利払い
- 債券
- 毎月利払い、毎6ヶ月、ゼロクーポン債など
- 定期預金(円)
- 主に満期一括、または年1回払い
- 定期預金(外貨)
- 主に満期一括のみ
投資のタイミング
- 債券
- 新規販売中、または中途売却希望の債券がある場合
- 定期預金
- いつでも投資できる
中途解約
- 債券
- 購入者がいれば中途売却が可能。売却価格は投資金額を上回る場合も下回る場合もある。
- 定期預金(円)
- 元金の引き出しが可能の場合が多い。中途解約の場合は利率が低くなる
- 定期預金(外貨)
- 原則として不可の場合が多い。やむを得ないと認められた場合は解約手数料が発生
破たん時の処理
- 債券
- 預金保険の適用外。弁済率に応じて返済される
- 定期預金(円)
- 預金保険により1000万円までの元金およびその利息が保護。超過した部分は弁済率に応じて返済
- 定期預金(外貨)
- 保険等の適用外。資産回収率に応じて返済
税制
下記はあくまでも「一般論」ですので、必ずご自身の責任で専門家とご確認ください
- 債券
-
- 利子所得: 20%の源泉分離課税
- 償還差益: 雑所得として総合課税
- ゼロクーポン債: 総合課税
- 償還差益: 雑所得として総合課税
- 譲渡益: 利付債は非課税
- 定期預金
- 利子所得:20%の源泉徴収
少額であったり流動性を重視するなら銀行預金、よりまとまった利息収入を狙うなら債券という棲み分けとなります。
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