ベーシススワップ

ベーシススワップとは満期まで異なる変動金利を交換する取引です。取引相手方と変動金利でお互いに貸し付け合う取引とも言えます。一般的な市場金利ではありませんが、債券キャッシュフローの価格計算に必要なので解説します。

異通貨間の変動金利交換(クロスカレンシースワップ)

当事者AがBに通貨X(例えば米ドル)を変動金利で貸付を行い、逆にBさんがAさんに同額の通貨Y(例えば日本円)を変動金利で貸付ける取引です。

貸付金額はほぼ同じで、両通貨の変動金利ともに「無リスク」なので理論的なコストはゼロとなりますが、実際のマーケットでは通貨の需給の差などの理由でスプレッドが発生します。例えばある取引相手から米ドル資金を米ドルLIBORで借り入れ、代わりに同額の円資金を同期間貸し付けても、円LIBOR-0.3%しか貰えないといったケースで、この場合は-0.3%のスプレッドとなります。クロスカレンシースワップとも呼ばれます。マーケットでは主に各通貨の対米ドル、毎3ヶ月支払のクロスカレンシースワップが提示されます。

PV(米ドル3ヶ月物LIBOR+最終米ドル元本)= PV(円3ヶ月物LIBOR + 米ドル円クロスカレンシースワップ +最終円元本)

債券の価格計算:金利の種類

同通貨での変動金利交換

同通貨・同金額で、変動金利の指標(支払頻度や決定方法)が違う取引です。

例えばAさんがBさんに3ヶ月LIBORで貸付を行い、逆にBさんがAさんに同額を6ヶ月LIBORで貸付ける場合です。

この場合もお互い「無リスク」なので、理論的にはコストは発生しませんが、実際は無リスク金利の定義(年限が長いほど信用リスクが高い)や、変動金利の需給などの要因によりスプレッドが生じます。

PV(6ヶ月物LIBOR)= PV(3ヶ月物LIBOR + 3ヵ月/6か月ベーシススワップ)

異なる満期のほかにも、例えばLIBORベースで借り入れた資金をTIBORベースで貸し出す場合などにも、そのリスクをヘッジすることができます。

同通貨で変動金利の年限が違う場合 イメージ

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