金利とは
資金を貸し借りした際に発生する利息が金利です。
一口で金利と言っても単一の指標があるわけではなく、個人になじみの深い銀行の預金金利や住宅ローン金利、国債利回りなどから、あまりなじみの無いLIBOR、コール金利、スワップレートまで、色々な金利が公表され、場面に応じて利用されています。
信用力を平準化した市場金利
貸し借りの利率は当然相手方の信用力によって変わります。例えば信用力の高い銀行への預金や国債は利回りが低く、逆に中小企業向け融資や消費者金融など、相対的に信用力の低い相手への貸し出しは利回りが高くなります。
こうした個別の信用力の要素を出来るだけ排除し、標準化したものが「市場金利」です。
市場金利に、相手方の信用力に応じたスプレッドを加えることで、個別の貸出金利が設定されます。
国債利回り
国が発行する国債の利回りは、その信用力の高さから、長期金利の指標として幅広く利用されます。
実際、国債は流動性が高く、金融機関のポートフォリオの大きな割合を占めることから、運用の指標としては有効だと言えます。
一方で、その利回りはあくまでも国債という単一の資産の特殊な需給環境を反映するため、一般的な現金の貸借の指標としてはあまり使われません。
「無リスク」金利
債券の価格計算では、将来のキャッシュフローの現在価値を計算するために金利が利用されます。
その中でも、一般的に「無リスク」金利として使われる「LIBOR」や「スワップレート」を中心に解説します。
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